トップページへ >> コラムのページトップ >> まだまだある色々な電子マネー
このサイトでは、メジャーな電子マネーを中心に詳細情報を提供していますが、日本全国にはまだまだ色々な電子マネーが存在します。地方色豊かなカード名称がつけられていることが多く、「こんなのもあったんだ」と興味深いです。
このページでは、地方独自で展開されているものや、まだ普及が進んでいないもの、近い将来導入予定のものなど、あまり知られていない電子マネーを簡単に紹介します。
これらの中で将来もっとメジャーになる電子マネーが出てきたら、詳細情報を個別ページに分けて取り上げたいと思います。
|交通系|決済メイン型|
|自動販売機対応型|仮想マネー(ウェブ型)|
Kitaca(キタカ)は、JR北海道が2008年10月25日にサービス開始したプリペイド型交通ICカードです。
独自の利用可能エリアは札幌圏で、2009年(平成21年)3月14日からJR東日本のSuicaと相互利用スタート。さらには2013年3月のJR5社と私鉄各社の相互利用開始により、全国で使えるようになっています。
⇒Kitaca(キタカ)公式サイトはこちら
SAPICA(サピカ)は、札幌市交通局が2009年1月30日にサービス開始したプリペイド型交通ICカードです。
利用金額の10%がSAPICAポイントとしてたまるポイントサービスが提供されています。
2013年6月22日にSAPICAエリアでSuica(とその相互利用関係にあるカード)とKitacaが利用可能になりました。但し、SAPICAをSuica等のエリアで利用することはできないことに注意が必要です(片利用関係)。
⇒SAPICA(サピカ)公式サイトはこちら
「ICAS nimoca」(イカすニモカ)は、函館市電と函館バスで使えるプリペイド型交通ICカードです。2017年3月25日にサービス提供開始しました。KitacaやSuica、PASMO、ICOCA、SUGOCAなどの利用エリアでも使える全国相互利用サービスにも対応しています。
函館市電・函館バスで使用するとポイントがたまり、貯まったポイントは乗車料金やお買い物に使うことができます。
また、「市電から市電へ」「市電から函館バスへ」など、乗り継ぐことで乗車料金が割引される「乗継割引」というユニークなサービスも提供されてます。
⇒函館市電サイトはこちら
icsca(イクスカ)は、仙台市交通局が2014年12月6日にサービス開始したプリペイド型交通ICカードです。
仙台市地下鉄、仙台市営バス、宮城交通バスなどで利用が可能です。
カード名称は、「行く」と仙台弁の語尾「〜すか」の組み合わせが語源になっています。
また、仙台圏におけるSuicaとの相互利用については、平成28年3月26日にスタートしました。
⇒icsca(イクスカ)公式サイトはこちら
「せたまる」は、世田谷線(東急電鉄)専用のプリペイド型交通ICカードです。
利用可能路線は世田谷線のみと、非常に限定されているローカルカードです(他の東急線でも利用不可)。
なお、利用回数に応じてポイントが貯まるポイントサービスが提供されています。
※世田谷線のPASMO導入により、2012年9月30日にサービス終了になりました。
静岡鉄道株式会社が提供するプリペイド型交通ICカードです。
静岡鉄道の全線各駅の電車で利用できます。また、バスは静岡市内42路線すべてをカバー。ポイントサービスもあります。
以前は交通系のみの決済でしか使えませんでしたが、2016年11月からは電子マネー機能も追加され、対応店舗でのお買い物にも使えるようになりました。
⇒LuLuCa(ルルカ)公式サイトはこちら
TOICA(トイカ)は、JR東海が2006年11月に導入したプリペイド型交通ICカードです。
2008年3月29日からSuica・ICOCAとの相互利用が開始。利用可能エリアが拡がり、東海圏に加え、近畿圏・岡山・広島エリア、首都圏・仙台・新潟エリアでも使えるように。
⇒トイカ公式サイトはこちら
manaca(マナカ)は、名古屋市交通局(市バス、地下鉄)・名古屋鉄道・名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)・名鉄バス・名古屋ガイドウェイバス(ゆとりーとライン)・豊橋鉄道(渥美線、市内線)が2011年2月11日に導入したプリペイド型交通ICカードです。
交通系電子マネーとしては初めてマイレージ制度を採用(10ポイント=10円相当)。
⇒マナカ公式サイトはこちら
2008年1月26日に導入されたプリペイド型交通ICカードです。カードカラーは9種類もあります。
利用エリアは、広島地区の鉄道・路面電車・バス等に乗車できます。
なお、JR西日本の「ICOCA」でPASPYエリアを利用することもできますが、PASPYでICOCAエリアを乗車することはできません(非相互利用)。
⇒PASPY(パスピー)公式サイトはこちら
2008年5月より福岡県で西日本鉄道が導入している交通系ICカード(プリペイド型)。福岡県内の一部の鉄道やバス、商業施設で利用可。ポイントサービスもあり。
同年8月には発行枚数が10万枚を突破し、2010年3月からはJR九州(SUGOCA)、福岡市交通局(はやかけん)、JR東日本(Suica)が提供する交通ICカードとの相互利用がスタート。
⇒nimoca(ニモカ)公式サイトはこちら
SUGOCA(スゴカ)は、JR九州が2009年3月1日に導入されたプリペイド型IC乗車カードです。
利用可能エリアは、福岡県中心の北九州エリアで、JR東日本の「Suica」・西日本鉄道「nimoca」・福岡市交通局「はやかけん」と相互利用可能。
⇒SUGOCA(スゴカ)公式サイトはこちら
福岡の地下鉄を運営する福岡市交通局が2009年3月7日に導入したプリペイド型交通系ICカード。
利用可能エリアは福岡市交通局地下鉄全線(空港線、箱崎線、七隈線)で、地下鉄や交通機関での利用時はもとより、電子マネー機能を利用してのお買い物に利用できます。ポイントサービスもあり。
なお、2010年からJR九州(SUGOKA)・西日本鉄道(nimoca)・JR東日本(Suica)との相互利用開始。
⇒はやかけん公式サイトはこちら
高松琴平電気鉄道(たかまつことひらでんきてつどう。通称「ことでん」)が提供するプリペイド型交通ICカード。
香川県高松の電車・バスで利用可能。ポイントサービスもあり。
2018年春頃にJR東のSuicaやJR西のICOCA、PASMOなど10種類の電子マネーが琴電全路線で利用できるようになる予定に。
⇒イルカ(IruCa)公式サイトはこちら
松山(四国)の伊予鉄道電車・バス、伊予鉄タクシーで利用できるプリペイド型交通ICカードです。
ポイントサービス「い〜カードポイント」やオートチャージサービスも用意されています。これは、ローカル系カードでは珍しいです。
以前は「おサイフケータイ」対応(「モバイルい〜カード」)でしたが、2016年3月31日にサービス終了になりました。
⇒ICいーカード公式サイトはこちら
土佐電鉄の電車・バス、土佐電ドリームサービスバス、高知県交通バス、県交北部交通バスの運行するエリアで利用できるプリペイド型交通ICカード。2009年1月にサービス開始。
ローカル系の交通カードでは珍しくポイントサービスを提供しており、利用額の5%のポイントがたまります。また、特定日に利用すると割引が受けられるサービスもあります。
⇒「ICカードですか」公式サイトはこちら
長崎県内のバスや路面電車で使えるプリペイド型交通ICカード。
2002年1月にサービス開始と導入も早く、また、「おさいふケータイ」にも対応しています(但し、ドコモ機種のみ)。これはローカル系の交通カードでは結構珍しいことです。
沖縄初の交通系ICカード。
2014年10月20日に沖縄都市モノレール(ゆいレール)に導入。
その後、2015年4月からは島内路線バス4社(那覇バス・琉球バス交通・沖縄バス・東陽バス)でも利用可能に。
今のところSuica等との相互利用はなし。
2009年4月にサービス開始した四国発の電子マネーサービスです。
1枚で共通マイル、共通クーポン、チケット、入場券、診察券、観光ラリーなど、日常用途の複数サービスを一元化することで地域活性化を目的としてスタートしています。多くはWAON機能も搭載しています。
⇒めぐりんカードポータルサイトはこちら
「デルカ(Deruca)」は、公営競技投票専用のプリペイドタイプの電子マネーです。IT企業であるインデックスHD(ホールディングス)の子会社が運営していましたが、2014年9月に楽天が完全子会社化しました。
チャージ・払い戻しもネットでできるので、家に居ながら競輪の車券投票ができます。また、払い戻し金の全部または一部をデルカにチャージすることもできます。
公営競技では初の電子マネー導入モデルとしてその行方が注目されます。
⇒デルカ公式サイトはこちら
「Speedpass(スピードパス)」は、エクソンモービル系(エッソ、モービル、ゼネラル石油)のガソリンスタンドでの給油の支払いに使えるキーホルダー型電子マネーです。
細かいおつりなどのやりとりが不要なので、急ぎの給油時などでの便利さを追求しています。
給油以外の決済にも使えるタイプ「Speedpass+(スピードパスプラス)」も用意されています。
⇒スピードパス公式サイトはこちら
auのサービス(au携帯電話、auひかり、auひかりちゅら)利用者が利用できる電子マネーサービスです。
「au WALLET カード」で買い物するとWALLETポイントが貯まり、貯まったポイントはau WALLETカードにチャージして次のお買い物などに利用できます。
発行手数料や年会費は無料です。チャージ上限は10万円までと、他の電子マネーよりは多くなっています。
入手するためには、auショップなどの店舗か、インターネットで申し込みできます。
⇒インターネットでお申込みする場合はこちらから
「Lueca(ルエカ)」は、レンタル大手の(株)ゲオホールディングスが2016年2月8日から導入したプリペイド型電子マネーです。キャラクターは緑のカエル(ルエカの逆さ読みが語源か)。
全国1600のゲオグループの店舗(ゲオ、セカンドストリート、ジャンブルストア、ゲオモバイルなど)で利用できます。
現金チャージ以外にも、買い取り品の受け取り金額をチャージすることもできます。支払いだけでなく、受け取りにも使えるようにしていることで、店舗での利便性がアップします。
⇒Lueca(ルエカ)公式サイトはこちら
VISA pay Wave(ビザペイウェーブ)は、VISAが展開する電子マネーサービスです。世界53カ国のPaywave加盟店で利用可能です。カード型のほか、NFC対応のモバイル端末でも利用できます。
EdyやSuicaなどとの違いは、その通信方式です。EdyやSuicaなど国内のほとんどの電子マネーはFelica(⇒Felicaの用語解説はこちら)という通信規格を使っていますが、これは、主に日本国内で普及している規格(ある意味ガラパゴス化)なので、海外ではこれらは基本的に使えません。
これに対して、ペイウェーブは、「NFC(TypeA/B)」という通信規格を使っています。この規格は国際標準規格なので、海外でも使える場所が多いというメリットがあります。よって、海外によく行く方はペイウェーブは有力な選択肢と言えます。
カード型は、三井住友カード、オリコ、ジャックスのみが発行しています。モバイル型は、ドコモ、au、ソフトバンクモバイルのNFC対応スマートフォンで利用することができます。
現在、国内では後払い式のみですが、前払いタイプも登場する可能性があります。
⇒VISA payWave公式サイトはこちら
別記事に分けました⇒taspo(タスポ)って何?へ
C-mode(シーモード)は、コカコーラの飲料自動販売機で使うことのできるプリペイド型決済サービス(自販機キャッシュレスサービス)です。
入会すると、コカコーラの自動販売機で飲み物を買うことができます(入会費・年会費無料)。小銭をジャラジャラしなくていいので、素早く簡単に買うことができるのが最大のメリットです。
まさに電子マネーのターゲットである小額決済市場向けサービスの真骨頂といえます。
対応しているのはドコモのiモード(おさいふケータイ)、auのEZweb、ソフトバンクモバイルのYahoo!ケータイです。
ポイントサービスも用意されており、チャージした電子マネーでドリンクを買ってポイントが貯まると、ドリンクの購入に使うことができます。
なお、C-mode(シーモード)のサービスは2011年3月31日に終了しました。
【参考画像】 | |
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cmode対応自動販売機 |
iDにも対応したタイプも |
WebMoney(ウェブマネー)は、名前から想像できる通り、ネット上で使える電子マネーです。
プリペイド型を採用しており、ネットショッピングやオンラインのデジタルコンテンツ購入など、各種ネット上の支払いに使うことができます。ウェブマネーには、ハンゲームの支払いだけに使える専用の「funcash WM(ファンキャッシュ ダブリューエム)」という特定用途に特化した派生種も存在します。
購入は、コンビニやクレジットカード、ネットバンクでできます。購入すると、16桁のID(プリペイド番号)が発行されます。この番号を支払い時に入力することで決済が完了します。
IDは16桁の英数字で発行されるシステムなので、個人情報が不要です。もちろん年齢制限もありません。よって、クレジットカードが持てない人などでもウェブマネーを使えば即時にネット決済ができるというメリットがあります。
※KDDIのTOB(株式公開買付け)により、2011年10月にKDDIの完全子会社となりました。
⇒WebMoney(ウェブマネー)公式サイトはこちら
NET CASH(ネットキャッシュ)は、NTTグループの(株)NTTカードソリューションが運営するプリペイド式電子決済サービスです。
内容は上記のWebMoneyとほとんど同じで、16桁のIDを購入することでネットショッピングやオンラインゲームや音楽配信サイトなどの各種決済に使うことができます。大手運営ということで、採用するサイトも多くなっています。
⇒NET CASH(ネットキャッシュ)公式サイトはこちら
ちょコムは(株)NTTコミュニケーションズが提供するネット専用電子マネーです。
ネット上に自分専用の口座(貯金箱)を作り、そこに「ちょこむ」をチャージして各種支払いに使えるというものです。
ネットマイルやGポイントなどの提携先ポイントからのポイント受け取りにも対応しています。
要はオンラインバンクのようなものと思えばいいでしょう。もちろん、口座(貯金箱)開設は無料です。
チャージは、クレジットカード、ネット銀行、銀行ATM、コンビニエンスストアなどですることができます。
チャージが済んだちょコムは、楽天市場やYahoo!ショッピングほか、3000店以上の各種ショップで利用できます。
ポイント交換にも対応していて、Amazonギフト券やドコモコイン、Suicaポイント(2010年3月10日終了)、JALマイルへ交換することも可能。
また、他のウェブ型電子マネーにも交換可能です(WebMoney、BitCash)。
⇒電子マネーちょコム公式サイトはこちら
BitCash(ビットキャッシュ)は、インターネット上で使えるプリペイド方式の電子決済サービスです。
これも上記「ウェブマネー」「NET CASH」と同じく、16桁のID制を採用しています。
IDの購入場所は、クレジットカードやコンビニ、ネットバンク、ゆうちょ銀行ATMなどで買えるようになっています。
使えるサイトは主に、オンラインゲームや各種ネット通販、デジタルコンテンツの購入にあてることが出来ます。
⇒BitCash(ビットキャッシュ)公式サイトはこちら
Payca(ペイカ)は、インターネット上で使えるプリペイド方式の電子決済サービスです。2009年11月10日にスタートした新しいサービスです。
オンラインでチャージすることで、mixiアプリ等での決済に利用できます。
チャージ方法は、BitCash(ビットキャッシュ)経由と、Pex、ウェブマネー、ECナビ経由でのチャージに対応しています。
※2012年8月1日にサービス終了しました。
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