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モバイルEdyやモバイルSuicaなど、おさいふケータイを使った電子マネーの場合、カード型と違い、携帯電話の機種変更の問題が生じます。
機種変更すれば電子マネーも自動的に移動すれば問題はないのですが、電子マネーについても旧端末から新端末へデータの引っ越し作業が必要になります。
携帯キャリアが複数存在することもあってか、実際そう簡単にはいきません。少し注意しなければいけないことがあります。
そこでここでは、機種変更時の手順や注意点などを挙げていきます。機種変更をする際にはチラっとでも参考にしていただけたら幸いです。
全部の電子マネーで細かい点までは全く同じ手順ではないですが、大きく分けると以下の2つのパターンが基本的な手順になります。
【1】電話して再発行手続きをしてもらうパターン
具体的には、
「@コールセンターに電話」→「A新しいIDやパスワードを送付してもらう」→「B新端末で新しいIDやパスワードにて設定」
という流れになります(図解参照)。
このパターンを採用している電子マネー:スマートプラス、ビザタッチ
【2】携帯電話での操作で、電子マネーを一旦サーバーに預けるパターン
具体的には、
「旧端末での機種変更手続き(おさいふケータイアプリ起動して変更手続きをする)」→「サーバー(データセンター)に電子マネー情報を預ける」→「新端末に機種変更」→「新端末で預けた情報を受け取る」
という流れになります(図解参照)。
このパターンを採用している電子マネー:モバイルSuica、Edy、クイックペイ、DCMX、nanaco、WAON、iD
なお、旧端末で機種変更操作する際には、そのサービスで使っているID番号やパスワードなどの情報を変更前にメモしておくと良いです(移行番号や機種変更パスワードが発行される場合もあります)。
これらの情報は、新端末でアプリの初期設定をしたりする際に必要になるので、メモを控えておくことでスムーズに移行できるからです。
まず、当然のことですが、機種変更する携帯電話が「おさいふケータイ」対応機種である必要があります。おサイフケータイであれば携帯電話キャリアはどこでもOKです。
また、新しい機種に変更する前に、今まで使っていた携帯電話で電子マネーの機種変更手続きをすることを忘れないようにしてください。
これをしないで先に機種変更してしまうと、最悪データの移動が出来なくなってまう場合や、電話などでコールセンターに相談する必要が出てくる場合があります。
後々面倒になる可能性があるので、事前に忘れないようにチェックしておきましょう。
最後に、旧端末での操作が終わったら、その端末に登録されているデータやアプリは、削除しておきましょう。
旧端末では電子マネーは原則として使えなくなりますが、会員データは個人情報でもあるため、悪用される場合もありうるので、念のために削除しておいた方が安心です。
NTT DoCoMoでは「icおひっこしサービス」というサービス(無料)を提供しており、対応端末を使っているドコモユーザーはこの方法でも電子マネーの移行ができます(ドコモショップ等の店頭に設置してある機械を使ってデータの引越しが簡単にできます)。
現在、ICお引っこしサービスに対応しているのは、「Edy」「QUICPay」「iD」「SmartPlus」「DCMX」「VISATouch」などがあります(今後順次増える予定)。
ただ、利用条件が、ICお引っ越しサービス対応機種(903iおよび703iシリーズ以降)同士でないとダメなので、このサービスを使える人は限られています。ドコモの比較的新しい機種を持っている方に有用なサービスです。
※2013年11月19日にサービス終了してしまいました
auでも「EZ FeliCaデータ移行」というサービスを提供開始しました。内容は、上記ドコモのお引越しサービスとほぼ同じで、auユーザーはこの方法でも電子マネーの移行ができます。
現在、EZ FeliCaデータ移行サービスに対応しているのは、「nanaco」「WAON」「Edy」「QUICPay」「SmartPlus」「VISATouch」などがあります。
利用条件は、対応機種(au W5Xシリーズ(W51Pを除く)シリーズ以降)同士でないとダメなので、ドコモの場合と同様、このサービスを使える人は限られています。
また、利用料も315円(税込み)かかるので注意が必要です。
※2010年11月8日にサービス終了してしまいました
機種変更で各電子マネー共通に注意すべきことは上記で説明した通りです。
以下では、それぞれの電子マネーで個別に注意すべき点があるものについて簡単に挙げておきます。
モバイル版「Edy」の場合、機種変更方法は上記パターン2(サーバーに一旦預けるパターン)ですが、Edy残高だけでなく、ユーザー情報を移動する場合は手数料が100円(税別)かかることには注意が必要です。実際に受け取れる金額は、旧端末のEdy残高から手数料を引いた額になります。
また、受け取り期限は90日以内になっているので、うっかり忘れには注意が必要です。
なお、モバイルEdyの残高をカード型Edyなどに移しかえることはできませんので、機種変更でなく、携帯を解約するだけの方はEdyを使い切らなければなりません。
「モバイルSuica」で機種変更する場合は、「機種変更手続きは改札の中へ入場した状態ではできない」ことに注意する必要があります。
反対に言えば「改札の外でしか機種変更手続きはできない」ということです。
これがどういうことを意味するかというと、例えば、新機種を買いに電車を使って出かけるとすると、電車に乗る前に先に変更手続きの操作をしてしまうと、今使っている携帯ではスイカは使えず、切符などで電車に乗るハメになってしまいます。
そうならないためには、「目的の駅に着き、改札を出た後に」機種変更手続きの端末操作をして、新しい携帯電話を購入する必要が出てきます。
まあ、間違ってしまったとしてもその時だけ切符を買えばいいだけの話ですが、スイカに慣れてしまうと、切符を買うのが結構面倒になってくるので、注意点として挙げておきます。
なお、移行の手数料は無料です。
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